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青空に白い龍が見えた日/ White Dragon Clouds In Summer

7 時間前
読了時間: 2分

9月29日(火曜日)わたしは久しぶりにJR恵比寿駅西口を降りてリキッドルームにフィンランドのバンド US の来日ライブを観に行った。

この日は朝から雨で、ライブ会場に辿り着くまで雨が降り続いていた。

この1週間ほど東京は雨模様だった。

どこに行くにも憂鬱な天候で、わたしは少し体調を崩していた。


ちなみにこの日のライブ会場は人ですでに一杯だった。

フジロックで何度か観ていたUSはこの日も野外で観たフレッシュな空気そのままだった。

わたしは彼らの音楽を聴きながら頭の中では昔の友人達のことを思い出したりもしていた。

彼、彼女達とはもう随分と会っていない。

急に友達に会いたくなった頭でステージを眺めると、センターボーカルのテオの顔がわたしの女友達の顔に見えてきて何だか妙に親近感が湧いてしまった。


アンコールになると、会場が一気にざわつき始め、ミッシェル・ガン・エレファントの「スモーキン・ビリー」が流れると、周囲にいた観客の空気はまた違う高揚感に包まれていた。

よく会場を見渡すと、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT のツアーTを着ている人がちらほらいた。

わたしの頭は急にまた友達のことを思い浮かべ始める。

古い友人のひとりに確か彼らの大ファンの女の子がいたはずで、この曲を聴くとUSとフジロックとその友人のことを何となく思い出してしまう。


そんな時、隣にいた女性が「ウエノだ!!」と声を上げ、その隣にいた友だちらしき女性も同じく

「ウエノー!! 」と歓声を上げていた。二人はとても嬉しそうだった。


フィンランドのUSと日本のベーシストの共演が会場に爽やかな熱気を運んでいく。


さいごに演奏されたのはUSの「Cisco・Omoide San Francisco(She''s gone)」もしくはミッシェルガンエレファントの「CISCO〜想い出のサンフランシスコ(She's gone)」だった。


She`s Gone という声がわたしの頭の中に何度もくりかえされる。

彼女は行ってしまったのか、いなくなってしまったのかはわからないけれど、わたしの耳はそのフレーズを静かに反芻する。

そしてたくさんの拍手を送った後、ライブ会場を後にすると、少しだけ雨は上がっていた。

まだ外は秋とは思えないほど夏の夜の湿気を纏っていたが、季節はもう秋に違いなかった。


10月3日(土曜日)、今日の天気は曇りのち晴れだったが、わたしはベランダで見た夏の青空のことが忘れられずにいた。それはタイトルにつけた通り、わたしの目には雲が白いドラゴンのように見えた瞬間だった。

 
 
 

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